5月15日現在、部分的に緊急事態宣言は解除となりました。
全て一気に、というわけにはいきませんが、少しずつコロナと共に「日常生活」を歩み始めるスタート地点に来たのではないでしょうか?
今回のコロナで大打撃を受けた、旅行業界。
コロナとの付き合いを続けなければいけなくなった今、旅行業界が変化を求められています。
今後はどうなっていくのでしょうか?
旅行業従事者の私が、予想してみました。
※あくまで、個人的な勝手な予想ですので、ご了承ください。1年後くらいに答えあわせをすることになるかと思います。
国内旅行はどうなる?
部分的に緊急事態宣言が解除されましたが、まだ県をまたいでの移動は控えるよう言われています。
まだ、普通に旅行はできませんし、しばらくは「旅行する」とは言っても、近場でのレジャーを楽しむ程度の感じになるのではないでしょうか。
行き先も、「密」が懸念されるいわゆる観光地に行くタイプではなく、キャンプや山登り、自然の中のアクティビティを楽しむ人が多くなると予想します。
気になる夏休みの「旅行」ですが、これはこのまま落ち着いていけば国内の遠出もできるようになるでしょう。
しかし、これもあくまで今後のコロナの動向次第ですね。
現在、学校教育は学習進度の遅れが懸念されていて、夏休みが短くなるかもという話もありますので、仮に落ち着いても、子どもたちにとっては例年とは違った形の休みになるかもしれませんね。
また、企業の夏季休暇もずらして取得することが、積極的に推奨されるかもしれません。
なお、まだ実施時期が決定されていませんが、コロナ収束後の日本国内の地域復興対策として、「Go To キャンペーン事業(仮称)」というのが予定されています。
そのうちの一つ、「Go To Travel キャンペーン(仮称)」は、旅行業者等経由で、期間中の旅行商品を購入した消費者に対し、代金の2分の1相当相当分のクーポンなどを付与(最大1人あたり2万円分/泊)するという内容です。
かなりの割引額になるので、これが具体的に始まれば、多くの人が国内旅行をすることが予想されます。
海外旅行はどうなる?
国内旅行よりも状況が複雑で、今後の可能性が読みづらいのが海外旅行です。
仮に日本が落ち着いたとしても、海外が落ち着いていなければもちろん旅行には行けません。
しかも、全世界的に海外旅行を解禁していった場合、行った先でコロナが落ち着いていたとしても、第三国から来た人にコロナを移され、それを国内に持ち込むという可能性もあります。
したがって、最初はそれぞれ2国間同士で合意が取れたところから解禁、もしくは、入国拒否の国がリストアップして対応されるかもしれません。
特に懸念なのが、仮に世界的に収束方向に向かったとしても、これから本格的な冬を迎える南半球で、コロナが爆発的に流行らないかということです。
世界の中で爆発的に流行っているところがある限り、全世界の自由な行き来は、ここ数年難しくなるでしょう。
また、渡航する条件や手続関係も、さらに複雑に厳しくなることが予想されます。
現在、世界一周を計画しているバックパッカーの方は、状況は刻々と変わりますし、しばらくは延期をおすすめします。
クルーズ旅行も、複数の国を訪れるので、訪れるのが大丈夫な国だけをピックアップして航路をつくるのはかなり難しいと言えます。
しばらくは、行き先が数カ国に限られた、ショートクルーズなどがメインとなるかもしれません。
現在、国が描いている道筋だと、来年の夏のオリンピック前には、全世界において通常の海外旅行ができることを想定していますので、その読み通りに行くかが注目されます。
旅行の形はどう変わる?
コロナが存在する限り、旅行業者は、コロナありきの前提でのオペレーションをしていくしかありません。
そのため、今までとは違った対応や、違う形の旅行がよりいっそう求められるでしょう。
コロナ感染を防ぐため、今までのような大人数での団体旅行という形がしばらくはなくなるかもしれませんね。
特にオリンピックが延期になり、元々押さえられていたホテルやバスも大量にキャンセルになりました。
そういったものを活用し、少ない定員で贅沢にスペースを使いながら、コロナ予防を施したツアーの催行というのが、しばらく起こるかもしれません。
また、今までの団体手配よりも、個人手配など、個人・少人数中心の形がしばらく主流になるのではと予想しています。
旅行会社はどう変わる?
しばらくは、旅行会社にとってはかなり厳しい状況が続いていくことになります。
それとともに、色々と変化を求められていくことになりそうです。
まず、コロナ感染予防のため、受付方法や相談なども、店舗への来店ではなく、インターネットでのやり取りが今までよりもさらにメインになるでしょう。
ツアーの催行においても、参加者の徹底した健康管理、サービス提供上の衛生管理などがさらに厳しく求められることでしょう。
また、いわゆる有名観光地にいくツアーだけでなく、コロナをふまえた上で、今までと違う行き先、違うアクティビティなど工夫をこらした内容の企画が求められると予想されます。
また、しばらくは経済的ダメージは続いていくので、旅行会社存続のために、今までとは全く違う視点で、自社の強みを活かした新しい事業に取り組んでいくことも求められるかもしれません。
例えば、今まで培った、観光資源についてのノウハウや、顧客との関係性を活かして、違う分野のビジネスに進出するとかです。
また、観光コンテンツのネット配信自体も、今後ビジネスになっていくかもしれません。
※コロナに負けず奮闘する、旅行業の新たな取り組みを紹介する記事はこちら。↓
最後に
ここまで、今後の「旅行」について諸々予想を立ててみました。
旅行業は、平和でないと成り立たないとともに、平和を作り出す産業です。
少しでも早く、またみんなが安心して旅行ができる日が来ることを祈っています。
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